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Title Transcription
シマネケン ニオケル カコウ トマト ノ サイバイ ジッタイ チョウサ 1
Title Alternative (English)
The Investigation of the Realities on the Culture of Tomato for Manufacturing in Shimane Prefecture
File
language
jpn
Author
Terada, Toshiro
Description
著者は1956年来,加工専用種について,調査研究を進め,これ等イタリー系加工専用種について,特性及び来歴等から,本邦に於て栽培或いは保存されているものを大別分類を行い,すでに報告したが,本県に於て現に栽培されている,これ等加エトマトは,イタリーより昭和8年頃,我が国に輸入され,本邦各地で栽培が試みられたが,収量が少なく,経済品種でないなどの点から普及されなかった.然しながら戦後昭和24.25.26年福岡農試豊前分場等で,50品種に近い,加エトマト集めその中から,イタリー(仮称)と称せられるものが,収量,加工適性等の面で非常に優れていることが明らかにされ,島根県,鳥取県及び其の一部がイタリーC1等の名で東北方面にも送付され,この種の加エトマトの栽培が再び各地で検討され,その加エトマトが本県に於て現在栽培されているSM2の系統に属するものである.この種の系統について,我が国に於ける来歴,変遷については尚色々と残された未解決の問題もあるが,この種の加エトマトを数年来,色々と取扱い,小果ではあるが着果個数多く,草勢,草丈,耐病,耐暑性の面でも,他のこの種の品種よりも,優れ,適切なる栽培管理を行うことにより,10a当り7,500kg以上の収量をあげることが明かとなり,すでに園芸学会等に於ても発表を行って来た.一方この加エトマトもトマト加工の発展と需要の増大により,各地で,この栽培が試みられ,すでに島根,鳥取では数年前から栽培されていたが,年々その作付面積も増大し,本県に於ても特産蔬菜として,農家の換金作物として,或る程度農家経済を潤している.又栃木県に於ても栽培が試みられ,1株当り3,895~4,200kgの収量を示し(栃木県南河内分場成績),神奈川県農産加工指導所の実態調査結果からも,10a当り7,500kg以上の収量があげられ,神奈川県の如き近郊園芸地帯に於ても,栽培が可能であると報告されている.
 そこで著者等は基礎調査研究を進める一方昭和33年,昭和34年,昭和35年に栽培指導を兼ねて,島根県に於ける栽培の実態について,調査を進めて来たので,その調査結果の中から,その一部を報告したい.
 尚本調査を実施するにあたり,県特産課の布野課長補佐並びに持田技師,経済事務所の泉,森山,岡,松尾技師の各位に御協カを得た.又資料を提供いただいた栽培農家,今若強次郎氏,三島敏章氏に対し,ここに記し深甚なる感謝の意を表わす次第である.
Journal Title
島根農科大学研究報告
Volume
9
Start Page
(A-1)78-84
ISSN
05598311
Published Date
1961-03-31
NCID
AN00108241
Publisher
島根農科大学
Publisher Aalternative
The Shimane Agricultural College
NII Type
Departmental Bulletin Paper
OAI-PMH Set
Faculty of Life and Environmental Science
Remark
A,Bを含む
開学十周年記念号(Commemoration Number for the 10th Anniversary)
他の一覧