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ID 2490
Title Transcription
アズマカガミ リャク ゲンポン ニツイテ
File
a006009h005.pdf 1.63 MB ( 限定公開 )
language
jpn
Author
[Tomoda, Yoshinosuke]
Description
異本の多い文献を史料として用いる場合に、まず要求せらるべきことは、原本を決定することであろう。現存吾妻鏡の古写本には、吉川本・北条本・島津本・書陵部本・黒川本・水谷本・京都図書舘本・前田本・文治以来記録・伏見宮本等が存在するが、これらの中、いずれが原本であるか、いずれも原本でないとすれば、原本はいかなるものであつたかを明らかにすることは、吾妻鏡の基礎的研究として、まずなさるべきことであると言わなければならない。吾妻鏡の原本の問題については、さきに拙稿を草し、現存本はいずれも原本ではないこと、また、原本は現存本に比して、記事内容、巻数ともに多い六十巻の広本であり、現存諸本はいずれも畧本であることを論証した。從つて本稿においては、現存諸本中に、最初に作られた略本、すなわち、略原本が現存するか否かを明らかにし、つぎに問題とすべき、吾妻鏡諸本の系譜関係を明らかにする一階梯としたい。
Journal Title
島根大学論集. 人文科学
Volume
9
Start Page
53
End Page
64
ISSN
04886518
Published Date
1959-02-28
NCID
AN00108183
Publisher
島根大学
Publisher Aalternative
Shimane University
NII Type
Departmental Bulletin Paper
OAI-PMH Set
Faculty of Law and Literature
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