島根大学医学部紀要

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島根大学医学部紀要 40
2018-03-31 発行

一般病棟の看護師のがん患者に対する終末期ケア態度とグリーフワークの関連

The Relationship Between the Attitudes of Nurses Caring for End-of-life Cancer Patients and Grief Work in General Wards
池内 祥子 元島根大学大学院医学系研究科看護学専攻修士課程
福間 美紀 基礎看護学講座
長田 京子 元基礎看護学講座
ファイル
内容記述(抄録等)
本研究は、一般病棟における終末期がん患者へのケア態度と看護師のグリーフワーク
の関連を検証し、看護師への支援を検討することを目的とする。
終末期がん患者を看護する一般病棟の看護師を対象とし、無記名自記式質問紙調査を行った。
調査内容は、個人属性、看護師のグリーフワーク、終末期がん患者へのケア態度である。
有効回答者は412 名(40.5%)であった。対象者の終末期がん患者ケア態度の総得点の平均は、
114.7±10.1であった。終末期がん患者へのケア態度と有意な関連を示した変数は、看護の基礎教
育、終末期がん看護経験年数、終末期がん患者受持ち経験、看護師のグリーフワークであった。
終末期ケア態度得点が高い看護師は、自らの感情を表出し、自身の看護を振り返り、その後に活
かすグリーフワークを行っていた。終末期がん患者のケア態度を高めるためには、看護師のグ
リーフワークを取り入れていく重要性が示唆された。
NCID
AA12049432